★「中学生のための卓球サイエンス講座」報告★
~静岡市立安倍川中学卓球部~
2月23日(日)に、静岡市立安倍川中学の卓球部を対象に「中学生のための卓球サイエンス講座」を開催しました。簡単な実験を行いながら、スポーツ科学の視点から卓球の技術や戦術の基本的な考え方を解説し、実際に練習してもらいました。
休憩中でも積極的に講師の吉田に質問する生徒や、自分でも簡易実験を試してみる生徒など、本講習会の内容に興味を持った部員がたくさんいたことは大変に喜ばしいことでした。
安倍川中卓球部は男女合わせて46名(1,2年生のみ)の大所帯。
テキストをみながら話を聞く部員達
対 象:安倍川中学卓球部
時 間:9時-12時
講 師:吉田和人(NPO法人卓球交流会代表、静岡大学助教授、日本卓球協会スポーツ医科学委員会委員、日本オリンピック委員会強化スタッフ)
内 容:
・卓球通じて得られるインテリジェンスについての話
・準備運動、ストレッチ
・「戻り」を意識してスイングする練習
・小さなフォームと大きなフォームの使い分けの練習
・ブロック練習
・回転の仕組みの説明
・簡易実験による有効な身体の使い方の説明
・サービス(回転重視)と3球目の練習
・サービス(コース重視)と3球目の練習
・卓球の作戦の概要の説明
・ゲーム練習と試合の記録、反省
特大ラケットと模様付のボールで回転の説明をする講師の吉田
回転台の上でスイングするとどうなるのか実験!
コメント:この講習会で私がもっとも感心されられたのは、最後に行ったゲーム練習の反省が「上回転サービスで6本も得点できた」「バックサイドに速いボールを打たれるとミスしてしまった」など、具体的に書かれていたことです。大学生くらいでも「調子がよかったから勝った」「入らなかったから負けた」というレベルの反省がよくみられることを考えると、まだ中学生の彼らの具体的な反省を読んだときには意外に思いました。普段、卓球の記録や日記をつける習慣がない彼らが、このように具体的な反省ができたのは、ゲーム練習に入る前に講師の吉田が作戦の概要をシンプルに整理できるように解説したことが大きな要因だと思われます。彼らが考えるための視点を得た瞬間をみたような気がしました。
今日の講習会をきっかけに、一人でも多くの部員が卓球が面白いと感じ、自分で考えて自分で強くなるような選手になることを願ってやみません。
また、本講習会開催のためにご尽力くださった顧問の先生や生徒のご父兄には大変感謝しております。ありがとうございました。
休憩時間でも積極的に、質問する部員達
聞いた話を参考に早速実際に練習
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